定年後(60歳) フリーランスの日本語教師として9か月!体験談を掲載中です。

日本語教師になりました!

日本語教師として9か月!その経験談をお伝えします!

 昨年9月末に60歳で定年退職し、第二の人生として「フリーランスの日本語教師」になり、この6月末で9か月が経ちます。同じ日本語学校で9か月もの間、非常勤講師として勤めさせていただいております。また、7月からは新たに3か月間、新しいクラスとレベルが一つ上のクラスを担当させていただく予定です。

 この9か月間の経験を通じて、「日本語教師として新たに感じたこと」や「今後の授業に必要なこと」などをまとめました。同じ時期に日本語教師になられた方や、これから日本語教師になられる方に、少しでもご参考にしていただければ幸いです。

この9か月間を通じて学んだこと・感じたこと

事前準備の大変さは変わりませんが、効率と内容のレベルはアップしたと感じました!

 これまでと同じように、初めて担当する内容に関しては、相変わらず授業準備に時間が掛ります。特に、「できる日本語」の初級(赤色の本)と初中級(黄色の本)は、丁寧に場面設定やコマイラストの内容、導入する文型、スクリプトや音声の準備、そして、「言ってみよう」(別冊)の口頭練習用の資料などをパワーポイントにするのに時間がかかります。しかし、これまでの授業経験などを通じ、今まで作成したもので流用できる電子情報や日本語学校にある資料なども活用して、効率と内容のレベルも上がってきたと感じました。例えば、文型導入の場合でも、この文型は「話し言葉に使うが書き言葉には使いわない」、「この例文はここがNG」など、日本語学校の資料や担任の先生、他の先生との会話などを通じて、これまで単独で考えてきた内容にプラスすることができるようになりました。現在、できる日本語(初級)のパワーポイント化は7割程度、できる日本語(初中級)のパワーポイント化も7割程度まで仕上がっています。今後もできる日本語(初中級)のテキストを使う授業を担当するので、9か月目にして授業準備にも少し心の余裕が出てきました。時間的な余裕は当然まだまだです(笑)。

日本語学校の先生との新たな人脈の構築を通じ、授業の考え方ややり方などを学ぶことができた!

 私の勤めている日本語学校では、1つのクラスを、クラス担任の先生(1名)と、曜日ごとに先生が2名~3名入り、合計3名~4名でクラスを担当しています。私は週2日違うクラスを担当させていただいているので、多くの先生と知り合う機会が半年ごとに増える状況です。そのため、これまで知らなかった先生と担当するクラスを通じて、知り合う機会も増え、授業に対する心構えや考え方などを聞くこともできました。また、定期的に行われる日本語学校での勉強会を通じ、クラス以外の先生とも知り合う機会が増えました。特に、ベテランの先生の授業見学では、学ぶべきことも多くあり、これまでの自分の授業を振り返ることもできるようになりました。半年前とは違い、多くの先生との交流を通じ、色々な情報交換などができるようになったことは今後の授業を担当する上で重要なことと思います。

まだまだ学習者からの質問に対して適切な回答ができないことを痛感しました!

 初級から初中級へレベルが上がるにつれて、導入する文型も増えますが、既習文型も増えてきます。そのため、同じ意味の文型の使い分けや、同じような表現なのに意味が違う文型などを体系的に頭の中に取り入れる必要があります。学生からの「この文型との違いは?」との質問に対して、瞬時に最適な回答が求められますが、まだまだできないのが実態です。今回も自信がないときは「先生の宿題です。」と言って次の授業で調べた内容を伝えるやり方をしています。この経験は、自分には役立ちますが、レベルが高くなるにつれて学習者からは、「先生わからないの?」と思われるのではないかと強く感じています。やはり、文型の勉強を引き続き続ける必要があると感じています。その裏付けとして、私の学校の先生で、6年もの経験があるのに、いまだに日本語の教え方の研究を続けられ、常に最高の授業を心がけられている先生も多くいらっしゃることを知りました。まだまだ自立研修型教師としての心構えが必要と感じました

今後の授業に必要なこと

既に教えた初級・初中級の授業に関しては、内容の見直しが必要である

 これまでの授業準備から初級、初中級の授業準備はある程度できている課もあります。今後新たなクラスを担当するとき、過去の授業の反省を生かし、文型導入の見直し、例文の見直し、増強などを行い、授業内容のレベルアップを図りたいと考えています。できればその内容をこのブログで紹介していきたいと思います。

自らの文型学習の強化のために、JLPTの授業準備を活用すること

 これまでJLPTの対策授業で文型を担当していませんでした。次回のクラスではN3レベルの文型を担当できるので、文型を勉強するいい機会になると思っています。単なる答え合わせに終わることなく、できるだけ「どうしてその文型なのか」、「他の選択肢の文型と何が違うのか」などを事前に準備することで自らの知識の強化を図りたいと考えています。

「できる日本語(中級)」への新たな取り組みへ挑戦すること

 ご存じの方も多いと思いますが、できる日本語の初級・初中級と、中級とではテキストの構成が大幅に異なります。中級では、4技能(話す・聞く・読む・書く)をそれぞれ強化するようにテキストが構成されており、これまでの「できる日本語(初級・初中級)」の授業とは違いアプローチが求められます(まだ勉強中です)。そのため、色々と授業について考える機会にもなり、また、その経験をこれまでの授業にも反映できると思っています。中級の授業は文型も更に増えるために大変ですが、それらを経験をすることで日本語教師としてより成長できると信じて取り組んでいこうと思っています。まずは、何事もチャレンジです!

まとめ

 日本語教師になって、早9か月、されどまだ9か月です。言えることは、少しずつですが成長していると実感しています。日本語教師の仕事の広さと深さを全て理解することはまだまだですが、9か月の経験を通じて、授業の現場での経験値は上がり、日本語教師の方々との人脈も確実に広がって来ました。第二の人生として選んだ道としては、本当に大変ですが、やりがいも確実に実感できる仕事と改めて感じています。これから日本語教師を目指す方、新任の先生方に、少しでも共有できる情報としてお役に立てれば幸いです。是非、今後も一緒に頑張りましょう!

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