第1課 新しい一歩 2 新しい友達
前回に続き、できる日本語(初中級)第1課‐2の教案を検討するときに必要な情報をまとめてみました。そのままでは使えませんが、教案を検討する際に、参考にしていただければ幸いです。尚、未熟な私が作成しているため、内容が間違っている場合もあります。また、狭い範囲(限られた条件)の内容かもしれませんので、そのことをご理解の上、お読みいただければ幸いです。
●第1課‐2の[学習項目](文型)
①~のがA
②~のはA
③Vるようになります(能力の変化)
①『~のがA』は、どんな時に使うの?意味は?教える時の注意点は?
① 【辞書形】のが【形容詞】
[どんな時に使うのか]
・○○することは 自分(わたし) どうかを(A)を使って話すときに使います。
自分の意見(思うこと)、自分の気持ちを言うときに使います。
※使われる(A)は、『好き/嫌い、上手/下手、早い、速い/遅い、得意/苦手』など
[意味]
・(V)することは 自分は (A)である。
※何かをすることについての嗜好(好き/嫌い)、能力(できる/できない)などの評価を表現するとき
[注意点]
・使える形容詞としては、『好き/嫌い、上手/下手、早い、速い/遅い、得意/苦手』など
・「~のは(A)」との違いを言えること。
「~のはA」は、自分の意見(思うこと)、気持ちを言うとき。
「~のがA」は、自分が「好きか/嫌いか、上手か/下手か」などを言うとき。
※例文でしっかり違いを説明することが必要です。
②『~のはA』 ”同上”
② 【辞書形】のは【形容詞】
[どんな時に使うのか]
・○○することは 自分(わたしは)は どうかを(A)を使って話すときに使います。
※何かをすることについての感想(思うこと)、評価(気持ち)などを述べるとき
[意味]
・(V)することは 自分は (A)である。
※使える形容詞としては、『気持ちがいい、楽しい、おもしろい、つまらない、難しい、簡単』など
[注意点]
・「~のがA」との違いを言えること。
「~のはA」は、自分の意見(思うこと)、気持ちを言うとき。
「~のがA」は、自分が「好きか/嫌いか、上手か/下手か」などを言うとき。
※例文でしっかり違いを説明することが必要です。
③『Vるようになります(能力の変化)』 ”同上”
③ 【動詞:辞書形】(可能動詞)ようになります (能力の変化)
[どんな時に使うのか]
・ある状態(できなかったこと)が、別の状態(できるようになづ)に変化することを言うとき。
[意味]
・「できなかったこと」ができるようになる。
[注意点]
・この課では、「可能動詞」のみを取り扱うこと。
・初中級の第9課で、「~ように、~」と、第11課で「~ようになります。」と同じ言い方があります。先行で学習している学生は質問してくる可能性がありますので注意してください。
ここでは、可能動詞のみ取り扱うこと。
まとめ
今回は、第1課の残りの文型の注意点などをまとめました。できる日本語は、同じ文型でも意味や用途の違いから、別の課で取り扱う場合が多いので、教案検討時は、テキストの前後をよく確認の上、検討されること忘れないように注意しましょう。まずは第1課です。できる日本語(初中級)のテキストは(初級)のテキストから会話内容も増えています。授業では、本冊の「言ってみよう」では、テキストの例文の会話だけでなく、その会話の続きを考えさせて会話練習をするようにしています。なかなか難しいですがパターン的に学習するだけでなく、せっかくこれまで勉強した文型や語彙を使って会話させましょう!一緒に頑張りましょう!
↓↓↓【できる日本語(初中級)第1課‐2】学習項目一覧表より引用 (まとめ)