第11課 地域社会の中で 1 慣れてくると
はじめに
この課では、日本の生活が長くなるにつれて、「できるようになった」ことや、逆に「しなくなった」ことなどを話せるようになります。特に、日本に来て、「できるようになった」ことなどを話すことで、学習者自身の成長を実感でき、自信にもつながると思います。導入文型を取り入れる際に、学習者とのやり取りで聞き出せれば楽しい授業になると思います。
■第11課の行動目標
地域の日本人に、自分の最近の生活や今困っていることなどについて話したり、地域の活動に参加したりすることができる。
■第11課‐1 [できること] ※テキストP153より
自分の習慣の変化や困っていることを話すことができる。
導入する文型
①Vるようになります/Vなくなります
[接続]【動詞:辞書形】+ようになる/なりました
【動詞:ナイ形】+ようになる/なりました
[意味]習慣が変わりました。
これまで○○しないことを○○する。これまで○○したことを○○しなくなる
(例文)私は、休み時間も日本語を話すようになりました。
(今までは、休み時間は英語を話していました。)
[注意]
第1課②の「~ようになります/なりました」は、「能力」の変化です。
動詞は可能動詞です。第11課は「習慣」変化です。動詞は意志動詞になります。
②Vたばかりで
[接続]【動詞:タ形】+ばかりで
[意味](V)してから、時間が短いと思います
(例文)アルバイトを始めたばかりです。
アルバイトを始めたばかりなので、まだ仕事に慣れません。
[注意]
「(V)ばかり+なので、~」とセットで使うことが多いです
③Vながら、~
[接続]【動詞:マス形】ます+なから、~
[意味]二つのことをしていますが、後ろがメインです
(例文)私は、アルバイトをしながら、日本語を勉強しています。
(メイン)
[注意]
第11課②でも同じ文型「(V)なから、~」がありますが、こちらは2つのことが同時進行です
(例)私はスマホを見ながら、朝ご飯を食べます。(同じ時間に二つのことをします)
↓↓↓ ①~③までの11課‐1の学習項目をまとめた内容です
上記内容をできる日本語の学習項目一覧表の順でまとめています。
まとめ
今回の第11課では、①と②で同じ文型「(V)ながら、~」があります。使い方が異なるので十分導入時に注意してください。学習者の中には勉強が進んでいて、②で教えることを①で質問してくる場合もあります。その際は、「その使い方は、次の日に勉強します。」と伝えましょう。私も、自分の頭が混乱することがあります。授業準備はしっかりと取り組みましょう!