定年後(60歳) フリーランスの日本語教師として1年と3か月が経ちました!

日本語教師になりました!【体験談失敗談】

日本語教師として1年と3か月が経ちました。週2日(午後担当)で、レベルの違うクラスを2クラス担当しています。週2日の非常勤講師として“今”感じることをそのまま書かせていただきます。是非、あたたかい目で一読いただければ幸いです。そして、これから日本語教師を始められる方、また、始めたばかりの新人の先生方に少しでも参考になれば幸いです。

日本語教師としての1年と3か月間を振り返り感じたこと

①授業準備はこれまでの経験を活かし日々改善していかなければならない。

 日本語教師になったばかりのころは、何を準備するのかよくわからないまま手探りで始めた様な気がします。しかし、今は、そのころに比べて、授業準備にかける時間は、レベルが同じ場合は、ある程度効率よく、何を準備するのか含め理解できるようになりました。特に同じテキストで同じパートを担当することもあり、その時は本当に「ラッキー!(授業準備が楽)」と感じました。ところが、2回目であるにも関わらず、前回は反応が良かったのに、今回は、あまり良くない。また、ある文型を説明している途中で「これ?何か足りない?」と、途中で気づくことが時々ありました。

なぜ?こんなことになるのか、どうしてそう思うのか考えてみると・・・                                            

・同じレベルのクラスでも当然、学生のレベルや性格も違うので反応は変わる

・経験を積むことで文型の説明方法や例文を作成する能力はアップしているが、初心者のころ作った資料をそのままにして説明したため、違和感を感じたのではないかと思われます。                         

つまり、これまでの経験、失敗事例、他の先生の教え方など含め、一度作成した過去の教案資料でも、やはり文型導入から練習、定着までのアプローチを再度考え見直していく必要があります。どこまでブラッシュアップするかは自分の今の力量で判断し、日々改善していくことが必要であると実感しています。

②全体の授業の流れが見えてくるので、早め早めに授業準備ができるようになりました。

 授業準備のためには相変わらず時間は必要ですが、経験を積むことである程度、長期的な授業の流れも見えてくるので、逆にいつまでに、何をしておかなければならないのかがよく分かってきます。そのため、効率もよくなります。私の場合、3か月が1クールの日本語学校なので、全体のカリキュラムが発表された時点で、担当する日に使う資料、プリント、テストなどは、できるだけまとめて準備し、極力教案を考える時間を増やします。また当日もコピーでバタバタしないようになりました。

③日本語学校の先生方の人脈を生かせるようになりました。

 私がお世話になっている日本語学校では、通常3名から4名の先生が1クラスを担当しています。そのクラスにはクラス担当と呼ばれる先生がおられ、その上にレベル担当と呼ばれる先生がおられます。そのため、1年目を過ぎると、色々なクラスを担当することで、多くの先生方と触れ合う機会が当然増えました。よくわからないことや、教えてほしいことなどは、どんどん相談できるようになりました。正直、最初は少し抵抗もあり、遠慮もありますが、聞くことで大きく道が開ける場合もあります。実は、これでOKと思っていたのですが、念のために、レベル担当の先生に聞いてみると、“目から鱗”の指導をいただき、参考になる資料もいただきました。やはりベテランと呼ばれる先生方は、三つも四つもレベルが高いと改めて思いました。そのため、そのような先生方とはしっかりコミュニケーションができる環境を構築しておくことが必要と思っています。

今後の取り組みついて

自分なりの授業のキーワードを考えて教案準備をする

2025年度の私の授業キーワードは、

楽しい授業 ・考える(考えさす)授業 ・「わかる&できる」を実感する授業 このキーワードを意識した授業を目指し頑張ります。

①「楽しい授業」にするために。。。

 まずは、私自身が楽しくなければ授業は楽しくなりません。自分が本当に授業を楽しくできているのか、学生がその姿をみて自分も楽しいと実感できるのかを思い浮かべながら、常に授業準備を行いたいと思います。

②「考える(考えさす)授業」にするために。。。

 (レベルにもよりますが)どうしても自分が説明してしまう授業になっています。そうなると学生が話す機会が少ない授業になり、学生は本当に退屈で、つまらないと感じてしまいます。また、当然、会話レベルを上達したい学生にとっては苦痛だと思っています。そうならないように、学生とキャッチボールできるような授業を考えることが必要と思っています。全部説明するのではなく、『10言って残り30考えてもらい、また10言って残り30考えてもらい、全員で残り20を確認する(合計100)』ような、イメージで授業を考えていきたいです。そして、レベルが上がるにつれて、私が話す時間が更に短くなるような授業を追求していきたいです。

③「わかる&できるを実感する授業」にするために。。。

 上記①②を含め、授業前に今日の学習目的を共有化していますが、授業が進むにつれ、時々何の授業をしているのか?軸がぶれてしまうことがありました。私からの説明ではなく、学生とのキャッチボール(会話)の中から、自然と今日学ぶことに気づき、何ができるようなれるかを自ら考え、気づけるような仕掛けをもっと考えていきたいと思っています。そして、そのことを通じて、「何がわかり、何ができるようになったのか」を学生が実感できるような授業を考えていきたいです。本当に難しいことと思っていますが、1歩でもそれに近づけるように頑張っていきます。

まとめ

 日本語教師になって、1年と3か月になり、改めて深く考えさせられることが多いですが、一方で少し成長している実感もあります。着実に経験を通じて成長はしていると思っています。はじめのころは、「その日の授業を無事に終わる」ことで精一杯で、本当に反省・反省の日々でもありました。しかし、これから2年目に向けて、更なる成長をするためにも、自ら目標を高め、果敢にチャレンジし、失敗は失敗と反省しながら取り組みたいと思います。是非、みなさん一緒に頑張りましょう!

【参考図書】私がお世話になった参考図書です!

●日本語授業の進め方 生中継

●日本語活動アイデア集

●中級日本語文法を教えるためのアイデア集

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