【新人講師向け】 できる日本語(中級)第9課①~⑤

日本語教師(初心者向け)【授業サポート情報】

■はじめに ※第1課と同じ内容です※

 できる日本語の中級は、これまでの初級、初中級とのテキストの構成がまったく違います。テキストの使い方などは、『できる日本語ひろば』のホームページに参考になる情報がたくさん掲載されています。テキストの使い方、教え方に関しては、下記ホームページをご覧ください。

★できる日本語ひろば

できる日本語ひろば 運営:できる日本語教材開発・普及プロジェクト | できる日本語教材開発・普及プロジェクト
「できる日本語ひろば」は、『できる日本語』シリーズを使っていらっしゃる方、関心のある方のための「ひろば」です。実践に向けて役立つ情報、皆さまの実践報告、教師募集などを盛り込んでいきます。

 これまで文型を中心に、新人日本語教師向けに事前に知っておきたい注意点などをこれまで掲載してきました。中級に関しても同様に注意点を課ごとにまとめて掲載させていただきます。実際に「できる日本語(中級)」を使って授業の準備をする際に、少しでも効率的に役立てればと思って掲載させていただきます。他の文型に関する参考図書なども合わせて活用いただければ幸いです。

■第9課①~⑤の文型の注意ポイント など

◇第9課①より 

1.~がたい

【接続】

[Vーマス形+がたい]

【意味】

・~しようとしてもできない/~するのは難しい 

【注意】

・自分の気持ちを話すときに使います。少し硬い表現です。(書き言葉的な感じです)

・自分の能力として「○○することはできません」という意味では使いません。

 (例)私は日本語が話せがたいです。(×)

・よく使う動詞として「言う・信じる・別れる・忘れる」などがあります。

2.~ように  ※同様の「~ように」

【接続】

[普通形(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+ように]

【意味】

・~と(だいたい)同じに

【注意】

・※「同じ」(ナ形容詞)は「同じように」になりますので注意してください。

・「~ように」な色々な意味と使い方があるので注意して下さい。

・間接話法の「~ように」

(例)先生はAさんに毎日宿題を出すように言いました。

・同様の「~ように」

(例)今から先生が言うように、言ってください。

・比喩の「~ように」

(例)Bさんの家はお城のように広いです。

・例示の「~ように」

(例)私はケーキやクッキーのように甘いものが好きです。

3.~とともに

【接続】

[Vー辞書形/N+とともに]

【意味】

・~が変化すると、…も一緒に変化する

【注意】

・少し硬い表現です。書き言葉的な言い方です。

・文型に使う動詞や名詞は、動作や変化を表すものを使います。

・「~とともに」と「~につれて」の違いを説明できるようにしておいてください。

 「~つれて」は5課③‐3で、意味は、「~すると、(だんだん)……になる」です。 

 ある事態の進展とともに、他の事態も進展するという、比例関係を表します。

~をもとに(して)/~をもとにした+N

【接続】

N+をもとに(して)]

[N+をもとにした+N]

【意味】

・~を使って(~を素材にして/~からヒントをもらって、作る)

【注意】

・後件には「書く、話す、作る」などの意味を持つ動詞がよく使われます。

◇第9課②より 

~でしょう?(⤴)/~だろう?(⤴)

【接続】

[普通形(ナA/N)(+助詞)+でしょう]

【意味】

・相手に確認しながら話すときや、同意を求めるときに使う

【注意】

・イントネーションは(⤴)ますので注意してください。

・話し言葉です。

~って?

【接続】

[V/イA/ナA/N‐過去形+っけ]

*[V/ナA/N]は[Vー普通形+んだ/ナAだ/Nだ]もある

【意味】

・はっきりしない情報を確認するときや、思い出したときに使う

【注意】

くだけた言い方です。使う相手には注意してください。

・「~って」の丁寧体の場合は、「(例)中学生でしたっけ。」になります。

~というわけだ/~わけだ

【接続】

普通形{ナA(だ)/N(だ)}+というわけだ]

[普通形{ナA(な)・ナAである/Nの・Nである}+わけだ]

【意味】

「~だから~当然~という結果になる」「ああ、だから/それで~になるのか!」

・当然そうなることを説明したり、説明を聞いてよくわかったときに使う

【注意】

・「わけだ」の「結論・言い換え・理由」に「~という/~って」がついて「~というわけだ」になります。

◇第9課③より

1.~ってこない

【接続】

[Vーマス形+っこない]

【意味】

・絶対に~ではない/できないと思う

注意】

・自分の思った通りに言う主観的な表現です。そのため、親しい人と話すときの言葉になります。

2.~もん/~んだもん

【接続】

[普通形+もん]

[普通形(ナA/Nな)+んだもん]

【意味】

・~から(理由)

【注意】

・個人的な理由や言い訳を言うときに使います。少し子どもっぽい言い方に聞こえます。

・「~もんですから」との違いに注意すること(丁寧な言い方になります)

◇第9課④より 

1.~ほど/~くらい/~ぐらい

【接続】

[普通形+ほど]

※慣用的な表現で[N+ほど]もある

【意味】

・程度がどのくらいかを表す表現 ~(と同じ)くらい 

【注意】

・「~ほど」…程度が非常に大きいことを強調するときによく使われます。

・「~くらい/ぐらい」…目安を示すときによく使われます。

2.~ところだった

【接続】

[Vー辞書形・ナイ形ない+ところだった]

【意味】

・もう少しで~という状況になりそうだったが、実際にはならなかった

【注意】

・前件で、(もし~ば・たら)などの条件節と一緒に使うこともあります。

3.~てたまらない

【接続】

[Vーテ形/イAくて/ナAで+たまらない]

【意味】

・とても~で、がまんできないくらいだ(気持ちを表す)

【注意】

・話す人の感情(うれしい、悲しい、ほしい、~たい…)や、体の感覚(暑い、痛い…)などと一緒に使います。

・他の人のことを話すときは、「~ようだ/そうだ/らしい など」を使って言います。

◇第9課⑤より 

1.~わけではない/~というわけではない

【接続】

[普通形(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+わけではない]

[普通形{ナA(だ)・N(だ)}+というわけではない]

【意味】

特に~ではない、いつも/全部/必ず~ではない 

【注意】

・「~わけではない」+「~という」=「~というわけではない」になります。

・「~という」が付くことでより説明の内容がわかりやすくなります。

2.~くらい/~ぐらい (軽視)

【接続】

[普通形(ナAな/N)+くらい]

【意味】

・そんな小さいこと

【注意】

・「小さいことだ。大きな問題じゃない」と思っているときに使います。

・「~くらい/ぐらい」には「程度」「限定」など多くの意味があります。説明する前に十分理解しておくことが必要です。

【おすすめ図書】 ※Amazonのリンク付きです

★日本語教員試験対策本★ 

日本語教員試験 応用試験 問題集
「日本語教員試験」の「応用試験」に特化した問題集。一冊で「聴解問題」も「読解問題」もカバー。本番の形式に慣れて、短期間で合格力と現場対応力アップを目指す! 巻末に「キーワード集」「参考資料一覧」付き。
[音声DL] 日本語教員試験 攻略テキスト
日本語教員試験 攻略テキスト
国家資格日本語教員試験 応用試験対策
「国家資格日本語教員試験」応用試験の教室活動に特化した模擬問題集がついに刊行!これまで教職経験のない受験者に圧倒的に不利とされてきた応用試験ですが、本書では、日本語学校教師の入門から上級レベル1.5年を疑似体験!教職経験がない方でも、ラクラ...

★日本語文型辞書★ 私も使っています!

日本語文型辞典 改訂版 (Nihongo Bunkei Ziten (a Handbook of Japanese Grammar Patterns))
日本語教育のベストセラー辞典が25年ぶりに改訂。社会の変化、人々のものの考え方の変化などを反映し、用例を刷新。また、「~に~がある」などの初級文型や、「いちおう」「なかなか」といった副詞の類、「こうして」「かといって」といった接続表現の類な...

★語彙説明用辞書★ 私も使っています!

「中級」「上級」の日本語を 日本語で学ぶ辞典
定評ある日本語学習用『テーマ別』テキスト著者による中上級者向け日本語表現用例辞典日本語学習者に用法や微妙なニュアンスが分かりにくいと思われる中上級語彙・表現など約4400項目を例文付きで解説。語義説明・例文には他の見出し語を使わず、できるだ...
タイトルとURLをコピーしました