■はじめに ※第1課と同じ内容です※
できる日本語の中級は、これまでの初級、初中級とのテキストの構成がまったく違います。テキストの使い方などは、『できる日本語ひろば』のホームページに参考になる情報がたくさん掲載されています。テキストの使い方、教え方に関しては、下記ホームページをご覧ください。
★できる日本語ひろば
これまで文型を中心に、新人日本語教師向けに事前に知っておきたい注意点などをこれまで掲載してきました。中級に関しても同様に注意点を課ごとにまとめて掲載させていただきます。実際に「できる日本語(中級)」を使って授業の準備をする際に、少しでも効率的に役立てればと思って掲載させていただきます。他の文型に関する参考図書なども合わせて活用いただければ幸いです。
■第12課①~④の文型の注意ポイント など
◇第12課①より
1.~にしても ~にしても/~にしろ ~にしろ/~にせよ ~にせよ
【接続】
[普通形{ナA(である)/N(である)}+にしても]
【意味】
・~の場合も~の場合も(全部同じ)
【注意】
・「~にしろ ~にしろ」「~にせよ ~にせよ」は「~にしても ~にしても」よりかたい言い方です。
・「(A)にしても(B)にしても」の(A)(B)は、同じジャンルのもの、または、対立する2語になります。
2. ~ばかりだ/~一方だ
【接続】
[Vー辞書形+ばかりだ]
【意味】
・どんどん~になる(変化が続いていて、止まらない)
【注意】
・変化を表す動詞と一緒に使います。(例)増える、のびる、良くなる、悪くなる…)
・「~ばかりだ」は、変化 が悪い方へ 進んでいくことを表します。
・第11課②の「~つつある」と「~一方」は、変化を意味していますが、その違いを確認しましょう。
・今ちょうど~ている (変化が進行している)/どんどん~になる(変化が続いていて、止まらない)
・「~ばかり」も(初中級)11課①で([Vータ形+ばかり])【(V)してから、時間が短いと思います】があるので復習しましょう。
3.~気味
【接続】
[Vーマス形/N+気味]
【意味】
・少し~の感じがする
【注意】
・今の状態について言います 。また、よくないことを言う場合が多いです。
・(よく使う例)太り気味。疲れ気味。遅れ気味。(給料/物価が)下がり気味、風邪気味、不足気味…。 ・6課①の「~がち」([Vーマス形/N+がち])【~することが多い その傾向がある】との違いを確認しておきましょう。
◇第12課②より
1.~からといって
【接続】
[普通形+からといって]
【意味】
・~という理由だけで、(~とは言えない/というのは正しくない)
【注意】
・話者の判断や批判を言うときに使います。
・「~からといって、…」は、「~という理由で、…」より、やわらかい感じで、会話に使います。
2.~に応じ(て)/~に応じた
【接続】
[N+に応じ(て)]
【意味】
・~が変われば、それに合わせて 少しずつ 変わる/決まる
【注意】
・「~に合わせて」と比べて、「~に応じて」は少しかたい表現で、説明のときに使うことが多いです。
・2課①の「~によって」【Nが変わると、変わる/違う/異なる/いろいろだ/さまざまだ・・・】との違いを確認しましょう。
3.~さえ~ば
【接続】
[Vーマス形+さえ+すれば・しなければ]
[N(+助詞)+さえ+Vー条件形/イAければ/ナAなら(ば)/Nなら(ば)]
[イAく/ナAで/Nで+さえ+あれば・なければ]
【意味】
・~だけで十分で、他には何も必要ない。
【注意】
・「~さえ」は、最低限必要なことを例に出して、できない、していないなどと伝える言い方です。
・「~だけ」は、限定を表す言い方です。(たくさんある中の一つ)
◇第12課③より
1.~に対して/~に対する
【接続】
[N+に対して]
[N+に対する+N]
【意味】
・(相手や対象)に~する。
【注意】
・文型としては『[A/V]のに対して』がありますが、この課ではNだけ導入します。
2.~やら~やら
【接続】
[V(辞書形)/イA/N+やら]
【意味】
・~た~など ★例を出す言い方
【注意】
・「NやNなど」、「~とか~とか」、「~たり~たり」と違 って、大変だ・困った・よくわからないという気持ちで使います。
・「いろいろとあって大変だ。」という意味で使われることが多いです。
◇第12課④より
1.~なんて/なんか/~など
【接続】
[N(+助詞)+なんて]
【意味】
・~は大切じゃない。価値が低い。
【注意】
・「なんて」「なんか」は、話し言葉で使います。
・話者の大切ではないという考えや軽視する気持ちを表します。また、後ろに否定的な文が来ることが多いです。
・3課①「~なんて」([普通形+なんて])【予想していなかったことを聞いたり見たり、驚いたとき言います。話し言葉です。
・(初中級)14課②「~なんか」【いろいろとありますが、例えば(N)はどうですか?】などの言葉です。
2.~として~ない
【接続】
[1+助数詞+として~ない]
[何・誰+1+助数詞+として~ない]
【意味】
・1つもない、全然~ないと強く否定する言い方。
【注意】
・「何一つとして/誰一人として ~ない」の形で使われることが多いです。
3.~というものだ
【接続】
[普通形(ナA/N)+というものだ]
【意味】
・それは 本当に~ だ
【注意】
・「それが当たり前だ」という話者の評価や感想を言う表現です。
4.~とは限らない
【接続】
[普通形{ナA(だ)/N(だ)}+とは限らない]
【意味】
・~がいつも正しい・本当だとは言えない(そうでないときもある)
【注意】
・「いつも・全部・みんな・だれでも・必ずしも」 、「~からといって」などと 一緒に使うことが多いです。
・「必ずしも」は、「全てがそうとは言えない」との意味を説明しましょう。
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