第5課 大変な一日 1 困ったな・・・
【学習目標】 ※できる日本語初中級 テキストP69参照
困った状況を説明したり、なくしたものの特徴やなくしたときの状況について説明したりすることができる
今回は第5課の1の教案サポート情報です。より日常で使えることばが増えてきて会話練習も楽しくなってきているころと思います。実際の授業では、こちらが考えていた以上の反応もあれば、意外と反応の無いこともあります。もちろん教え方もありますが、教室にいる学生に影響されることも多くあります。なかなかリアクションしてくれないクラスもあれば、何をいってもリアクションしてくれるクラスもあります。これも経験を積み上げていけば、それぞれの状況でも対応ができると思います。色々なことを考えて、教案ばかりに時間をかけられませんが、少しでもこのブログの情報が教案づくりを効率よくできる情報として参考になれば幸いです。まだまだ未熟な私が作成しているため、内容が間違っている場合もあります。また、狭い範囲(限られた条件)の内容かもしれませんので、そのことをご理解の上、お読みいただければ幸いです。
第5課‐1の[学習項目]文型とそれに関する情報
① Vてしまいました (後悔)
【動詞:テ形】てしまいました
[どんな時に使いますか]
・○○したとき、残念な気持ちになるときに使います。
[意味]
・(○○して)残念な気持ち
[注意点]
・ここでは「後悔・残念の気持ち」を表す動詞に絞って導入すること
・「完了」を表す文は、ここでは説明しないこと
② ~かもしれません
【普通形】かもしれません
【ナ形容詞】だ かもしれません
【名詞】だ かもしれません
[どんな時に使いますか]
・ありますか?ありませんか?まだよくわからない時に使います。
[意味]
・ありますか?ありませんか?まだ、わかりません。でもあるかも?ないかも?
[注意点]
・疑問文は作れません
③ Vたあとで、~
【名詞】のあとで、~
【動詞:タ形】あとで、~
[どんな時に使いますか]
・○○した後に、何かをすることを言うときに使います
(行動の順番を言うときに使う)
[意味]
・「○○(した)」後に、○○します
[注意]
・ここでの【N】は、「アルバイト」「授業」「宿題」「勉強」など、N+するタイプです
・(初級)第12課で「~前に、~」は導入済みです
・『[(A)Vタ形]あとで、(B)しました。」も「[(A)Vタ形]あとで、(B)します。」も、(A)はタ形になる。
※学習者が混乱する可能性があります。動作の順番をわかりやすく説明してください
・(初級)第12課「Vてから、~」との違いを求められた場合、同じ意味が多いですが「~たあとで、~」は時間の関係が強い
↓↓↓ ①~③までの第5課‐1の学習項目をまとめた内容です
上記内容をできる日本語の学習項目一覧表の順でまとめています。
まとめ
第5課まで進んでくるとこれまで勉強した学習項目とどう違うのかを質問してくれる学生がさらに増えてきます。私の場合ですが、その場で答えられない場合は、「先生の宿題ですね。」と言って、次の授業までに準備して、授業の初めに説明するようにしています。それは、中途半端に説明したり、その場でネット検索して口頭で教えるよりは、しっかりと違いを理解できるように準備して、学生に説明した方が理解しやすいですし、喜んでくれることが多いからです。また、このように質問してくれる学生が多い方が、新人の先生は鍛えられ、次の授業にプラスアルファして説明もできます。質問の内容によっては、本当に大変ですが、質問されないよりは、「質問される先生」になる方がいいと思います。質問に答え続けることで力がつきます。是非、一緒に頑張りましょう!