第3課 私の目標 1 これからの計画
今回は、できる日本語(初中級)第3課‐1の教案を検討するときに必要な情報をまとめてみました。これまで色々と書いてきましたが、その課のレベルで意味や使用する場面などを説明するのは、本当に難しいことを実感しました。日本語で日本語を教える大変さもありますが、学習者が理解できた時の喜びも非常に大きいです。色々と現場(教室)では問題が起こりますが、その問題を少しでも事前に解決できるような情報として参考になることを信じて書き続けています。是非、教案を検討する際に、参考にしていただければ幸いです。尚、未熟な私が作成しているため、内容が間違っている場合もあります。また、狭い範囲(限られた条件)の内容かもしれませんので、そのことをご理解の上、お読みいただければ幸いです。
第3課‐1の[学習項目](文型)
①Vたら、~(確定条件)
②意向形 Vようと思っています
③Vるつもりです/Vないつもりです
④〈疑問詞〉か、~
⑤~かどうか
①『Vたら、~(確定条件)』は、どんな時に使うの?意味は?教える時の注意点は?
【動詞:タ形】ら、~ (確定条件)
[どんな時に使うのか]
・(V)になりました、じゃあ何をするかを言うときに使います。 (否定の時も使える)
[意味]
・(V)になりました、じゃあ~をします
[注意点]
・(初級)第15課 (もし)~たら、~(仮定条件)との比較すること。
・話ことばです。書き言葉では使いません。
②『意向形 Vようと思っています』 “同上”
【動詞:意向形】と思っています
[どんな時に使うのか]
・これからについて、自分の気持ちや計画を話すときに使います。
[意味]
・これからについて、自分の気持ち、計画など思っていること
[注意点]
・いつもしていることには使いません
(毎日アルバイトをしています)
(×)授業が終わったら、アルバイトをしようと思っています。
・意向形には 否定・過去はありません
③『Vるつもりです/Vないつもりです』 “同上”
※2024年8月10日 一部内容を更新
【動詞:辞書形】つもりです
【動詞:ナイ形】つもりです
[どんな時に使うのか]
・これからについて、決めた計画などを、強い気持ちで言うときに使います。
[意味]
・これからについて、決めた計画、強い思いは~です
[注意点]
・「[V:意向形]と思っています」との比較すること
・「~するつもり」(自分の夢、自分の気持ちがより強い)
・「~するつもり」(もう決めている計画や予定していることを言います)
・「~と思っています」(まだわかりません。でも、計画や予定していることを言います)
・意向形には 否定・過去はありません
④『〈疑問詞〉か、~』 “同上”
【疑問詞】【普通形】が、~
[どんな時に使うのか]
[意味]
・(いつ、どこで、何をなど)わからないので聞きます/言います
[注意]
・ナ形容詞、名詞の場合、非過去の肯定文は「だ」が無くなる
⑤『~かどうか』 “同上”
【普通形】かどうか、~
[どんな時に使うのか]
・わからないので聞きくとき/言うときに使います。
[意味]
・わからないので聞きます/言います
[注意]
・疑問詞がつかない場合は、「~かどうか」の形になる
・ナ形容詞、名詞の場合、非過去の肯定文は「だ」が無くなる
まとめ
第3課まで進みました。できる日本語を使って授業をする場合は、これまでの学習項目、文型を振り返りながら、授業を考えることが、ますます必要になります。私の学校のベテランの先生から、「しつかりテキストを読み込んでください。」とのアドバイスをいただきました。この言葉から、私は、これまでの学習項目(文型)と、これから導入されることを考えながら、授業を検討することができていなかったと反省しています。そのために、このように学習項目(文型)を整理しながら「何を注意すべきか?」をまとめています。まだまだ未熟者ですが頑張ります。是非、新人の先生も一緒に頑張りましょう。
上記内容をできる日本語の学習項目一覧表の順でまとめています。ご参考になれば幸いです。
↓↓↓【できる日本語(初中級)第3課‐1】学習項目一覧表より引用 (まとめ)
※2024年8月10日 一部内容を更新