■はじめに ※第1課と同じ内容です※
できる日本語の中級は、これまでの初級、初中級とのテキストの構成がまったく違います。テキストの使い方などは、『できる日本語ひろば』のホームページに参考になる情報がたくさん掲載されています。テキストの使い方、教え方に関しては、下記ホームページをご覧ください。
★できる日本語ひろば
これまで文型を中心に、新人日本語教師向けに事前に知っておきたい注意点などをこれまで掲載してきました。中級に関しても同様に注意点を課ごとにまとめて掲載させていただきます。実際に「できる日本語(中級)」を使って授業の準備をする際に、少しでも効率的に役立てればと思って掲載させていただきます。他の文型に関する参考図書なども合わせて活用いただければ幸いです。
■第14課①~④の文型の注意ポイント など
◇第14課①より
1.~ばかりでなく/~ばかりか
【接続】
[普通形{ナAな・ナAである/N(である)}+ばかりでなく]
【意味】
・~だけでなく…も
【注意】
・硬い表現。話し言葉では「~だけじゃなくて~も」を使います。
・「~ばかりか」は「もっと程度どの重いことも加わる」という意味です。
・後件に、「意志し、希望、命令、誘い」の文は続きません。
・「(A)ばかりか(B)」は、スピーチ(硬い表現)などに多いです。
・「(A)ばかりでなく(B)」は、やや硬い表現です。(改まった会話)
2.~(か)と思うと/~(か)と思ったら
【接続】
[Vータ形+(か)と思うと]
【意味】
・~とほとんど同時に、次のことが起こる
【注意】
・話し手が驚いたり、意外と思う気持ちを表します。尚、自分の行動には使いません。
3.~てならない
【接続】
[Vーテ形/イAくて/ナAで+ならない]
【意味】
・とても~だ/我慢できないほど~だ
【注意】
・話し手が、自然に起こった感情をおさえられないと言うときの表現です。硬い表現です。
・感情を表す言葉や「気がする」「思える」などの思考を表す言葉と一緒に使います。
・9課④「~てたまらない」(意味)「とても~で、我慢できないくらいだ」(気持ちを表す)言い方です。
・話す人の感情(うれしいなど)や体の感覚(暑いなど)などと一緒に使う表現です。
◇第14課②より
1.~ことは~が
【接続】
[普通形(ナAな/Nな)+ことは~が]
【意味】
・~は確かに事実だが、しかし…
【注意】
・話す人が本音や不満を言うときの表現です。
・「~」には同じ言葉が入ります。
2.~によっては
【接続】
[N+によっては]
【意味】
・~の場合は、…のこともある
【注意】
・「そうでない場合(例外)もある」「もっとすごいとき・こともある」と言いたいときの表現です。
・[N]には、「場所、場合、人、国、日、時間、会社、店、」などです。
・13課②「~によって」(意味)その方法・手段を使って(硬い表現)※簡単な表現は「~で」になります。
・14課②「~によっては」(意味)~の場合は、…のこともある
(後件は、前件の反対のことや程度が激しいことになる)
◇第14課③より
1.~から(に)は
【接続】
[普通形(ナAである/Nである)+から(に)は]
【意味】
・~だから、~するのが当然だ/~なければならない/~てはいけない/~たい/~つもりだ
【注意】
・話す人が自分の決意、判断などを言う時の表現です。
2.~どころか
【接続】
[普通形{ナA(な)・ナA(である)/N(である)}+どころか]
【意味】
・実際は~とは大きく違って…
・そんな程度ではなく、もっと…だ /実 際は~も(もっと程度の軽い)も…ない
【注意】
・7課①「~どころではない」(意味)「理由があって、できない。そして、~する時間がない」です。
・強く言いたいときに使う表現です。
3.~得る/~得ない
【接続】
[Vーマス形+得る]
【意味】
・~できる/できない ~の可能性がある/ない
【注意】
・硬い表現です。
・肯定形の読み方は「うる」「える」、否定形は「えない」のみです。
・硬い表現を使わないときは、「~できない」を使います。
4.~に限らず
【接続】
[N+に限らず]
【意味】
・~だけでなく/~ばかりでなく、…も
【注意】
・話し手のイメージより「さらに広い範囲も」という意味になります。
・後ろには、より広い意味を表す言葉(みんな、さまざまな、いつも、何でも…など)を使った文が続くことが多いです。
・13課③「~のみならず」(意味)~だけでなく…も 「~だけでなく」よりも硬い表現です。【接続】で[~のみならず]で、詞が使えます。
・14課①「~ばかりでなく…も」(意味)~だけでなく・・・も 【接続】[普通形+ばかりでなく]で、動詞が使えます。
◇第14課④より
1.~げ
【接続】
[イA/ナA+げ]
【意味】
・~そう
【注意】
・人の様子を見て感じた印象を言う表現です。(×自分の感情) 書き言葉です。
・感情を表す形容詞と一緒に使います。「~げ」は全部「な形容詞」になります。
・「悲しげ、不安げ、苦しげ、楽しげ、言いたいげ、得意げ、恥ずかしげ、懐かしげ、」などが多いです。
・自分のことを言う場合は、「~気味」、人でない場合は「~そうです」を使います。
2.~たとたん(に)
【接続】
[Vータ形+たとたん(に)]
【意味】
・~するとすぐに/~と同時に
【注意】
・瞬間的な動きや変化を表す動詞につく
・後ろには、意外なことが起こったという内容が続く。
・後件に「意外なこと」でない場合は、例えば予定・習慣・意志的な行動の場合は、「Vたらすぐに、…」を使う。
(例)家に帰ったとたん、テレビをつける。(×)
3.なんて~なんだろう/なんて~だろう
【接続】
[なんて+普通形{ナAな/Nな}+んだろう][なんて+N+だろう]
【意味】
・非常に/とても~だ
【注意】
・感動や驚きを表す言い方です。
・「なんて」は気持ちを強調する言葉(=「なんと」)です。
4.~以来
【接続】
[Vーテ形/N+以来]
【意味】
・それからあとずっと…だ
【注意】
・「何かあった後、同じ状態が今までずっと続いている」という意味です。
・「~以来」は、区切り、きっかけが強い。「~から」は、時間の流れを表す表現です。
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