はじめに ※第1課と同じ内容です※
できる日本語の中級は、これまでの初級、初中級とのテキストの構成がまったく違います。テキストの使い方などは、『できる日本語ひろば』のホームページに参考になる情報がたくさん掲載されています。テキストの使い方、教え方に関しては、下記ホームページをご覧ください。
★できる日本語ひろば
これまで文型を中心に、新人日本語教師向けに事前に知っておきたい注意点などをこれまで掲載してきました。中級に関しても同様に注意点を課ごとにまとめて掲載させていただきます。実際に「できる日本語(中級)」を使って授業の準備をする際に、少しでも効率的に役立てればと思って掲載させていただきます。他の文型に関する参考図書なども合わせて活用いただければ幸いです。
第7課①~⑤の文型の注意ポイント など
第7課①より
1.~どころではない/~どころじゃない
【接続】
[Vー辞書形/N+どころではない]
【意味】
・「理由があって、~できない」、「~する時間がない」と、強く言いたいとき
【注意】
・動詞や、動作を表す名詞について、「そのような活動ができる状況/場合ではない」という意味を表わします。
2.~たところ
【接続】
[Vータ形+ところ]
【意味】
・~したら、~という結果になった/~ということがわかった
【注意】
・動作を表す動詞のタ形に付いて、後に続くことからの成立や、発見のきっかけを表します。
・すでにしたこと、やったことを表現するときに使います。
3.~ことになった
【接続】
[Vー辞書形・ナイ形ない/イAい/Nという+ことになった]
【意味】
・~ことに決まった ~という話になった
【注意】
・他の人が決めた、みんなで決めたことを言います。(=自分だけでは/自分では決めない)
・「~ことにする」は、誰が決めたかなどはっきりしているが、「~ことになった」は、明確でない意味合いがあります。
・「~こととなる」は、より改まった表現で、書き言葉的表現です。
4.~限り/~限りは
【接続】
[普通形現在(ナAな・ナAである/Nである)+限り]
【意味】
・~する間はずっと同じ
・~の状態が続く間はずっと~/~の状態が続く間は絶対に~
【注意】
・普通形の現在の意味を説明します。(タ形は取り扱わないこと)
・「(N)限り」【限度】…時間・回数・空間を表す名詞に付いて、そてが限定的だといういうことを表すが、この課では取り扱いません。
・また、「(N)の限り」【最大限】…「最高限度・極限まで・すべて」という意味を表します。 (例)力の限り…
第7課②より
1.~かなと思って
【意味】
・遠慮して誘ったり、勧めたりするときに使う
【注意】
・「[普通形]+かな(あ)」はの意味は、①疑問の気持ちを表す②依頼したり、許可を求めるときに使います。
・今回は、この上記文型に+「と思って」の文型になります。
2.~にしては
【接続】
[普通形{ナAである/N(である)}+にしては]
【意味】
・~から予測するとのと違って、… ※ちょっと変がと感じる
・「その割に」という意味を表す
【注意】
・「(A)にしては(B)」の、(A)には具体的な言葉がきます。(例)年ではない、80歳にしては
・後には、(A)からは当然、予測されることと違うことがらがきます。
・「(A)(な)のに」に言い換えられる場合が多いですが、「のに」には(A)がすでに確定した事実であるという意味を含みますが、「(A)にしては」にはそのような意味は含みません。
・「のわりに」【2課①】と「にしては」の違いの説明が必要です。(使ってみようプリントに問題あります)
3.~につき
【接続】
[(N)+数量詞+につき]
[(N)+数量詞1+につき]、数量詞2
【意味】
・~に
【注意】
・「N+数量詞+について」の改まった言い方です。
・第2課③3で「N+につき」は導入済みです。
第7課③より
1.~もんだ/~ものだ 【感慨・詠嘆】
【接続】
[V-普通形/イAい/ナAな+もんだ]
【意味】
・本当に~と感じる。~なあ。
【注意】
・心に深く感じたり、驚いたりしたときに使う表現です。
・「~たいものだ」のような希望を表すときにも使う「~もんだ」は、くだけた言い方で、話し言葉です。(会話が多い)また、「~ものだ」にはいろいろな意味があるので注意してください。
・【感慨・詠嘆】以外に【懐古・回想】【忠告・義務】【一般常識、当然、普通】【本質・本性】などの意味があります。
2.~ながら(も)
【接続】
[Vーマス形・ナイ形ない/イAい/ナA(であり)/N(であり)+なから(も)]
【意味】
・~のに (~けれども・が)
【注意】
・「(A)ながら(も)(B)」の(A)と(B)の主語は同じ人です。
・(初中級)11課①②「~ながら、~」との違いに注意して下さい。この場合は、同時並行、そのまま変化しないで続く状態・様子を表します。
(例)私はいつもニュースを見ながら、朝ご飯を食べます。
3.~につけ(て)
【接続】
[Vー辞書形+につけ(て)]
【意味】
・~すると、いつも同じ気持ちになる/~を思い出す
【注意】
・よく使う動詞として、「見る、聞く、読む、考える」などがあります。
・「(A)につけ(て)(B)」の(B)は、「思う、考える、~たくなる」などの気持ちの変化(感情や思い)を表す文です。また、「~につけ」もいろいろな意味があるので注意して下さい。
・今回は、[Vー辞書形+につけ(て)]ですので、意味が異なるので注意して下さい。
4.~さえ
【接続】
[N(+助詞)+さえ]
【意味】
・~も…(だから他のもの当然~) ※程度の低い(高い)極端な例を示す
【注意】
・Nが/を→Nさえ、Nに→Nにさえ、Nで→Nでさえ になります。
・「(A)さえ(B)」の形で、普通(B)だとは考えられない極端な例(A)をあげます。そして、それが(B)なので、他のことはなおさら(B)だということを表します。
第7課④より
1.~に反し(て)/~に反する/~に反した
【接続】
[N+に反し(て)]
[N+反した+N]
【意味】
・~とは反対に
【注意】
・よく一緒に使う言葉として「予想」「期待」「規則」「指示」などがあります。
・「書き言葉」として使われることが多いです。
2.~うちに
【接続】
[Vー辞書形・テ形いる・ナイ形ない+うちに]
【意味】
・~ている間に、変化が起こる
【注意】
・(中級)2課①の「~うちに」との違いを説明して下さい。
・2課①の意味は「今の状態が変わる前に~する」です。
3.~からして
【接続】
[N+からして]
【意味】
・~だけ見ても(だから、それ以外はもちろん)
【注意】
・1つの例を出して、他のことも普通とは違うということを表現する言い方です。
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