■はじめに ※第1課と同じ内容です※
できる日本語の中級は、これまでの初級、初中級とのテキストの構成がまったく違います。テキストの使い方などは、『できる日本語ひろば』のホームページに参考になる情報がたくさん掲載されています。テキストの使い方、教え方に関しては、下記ホームページをご覧ください。
★できる日本語ひろば
これまで文型を中心に、新人日本語教師向けに事前に知っておきたい注意点などをこれまで掲載してきました。中級に関しても同様に注意点を課ごとにまとめて掲載させていただきます。実際に「できる日本語(中級)」を使って授業の準備をする際に、少しでも効率的に役立てればと思って掲載させていただきます。他の文型に関する参考図書なども合わせて活用いただければ幸いです。
■第11課①~④の文型の注意ポイント など
◇第11課①より
1.~ということだ/~とのことだ
【意味】
・~そうだ ~と聞いている
【注意】
・伝聞の表現です。
・「~そうです」(伝聞)は、初級(15課)で勉強しています。この文型との違いを確認しておきましょう。
・「~ということだ(です)」は、「~そうです」と比べると、少し硬い表現で、報告や説明に使い場合が多いです。
2.~に対して
【接続】
[N+に対して]
[普通形(ナAな・ナAである/Nな・Nである)+の+に対して]
【意味】
・~に比べると・・・
【注意】
・「2つのことを比べて、はっきり違っている」と言うときの表現です。
・「~に反して」(中級(11課))と意味は同じですので、この文型との違いを確認しておきましょう。
・「~に反して」は、予想などに対して「逆」で、「~に対して」は、「比較」がメインになります。
3.~ものの/~とはいうものの
【接続】
[普通形(ナAな・ナAdせある/Nである)+ものの]
[普通形{ナA(だ)/N(だ)}+とはいうものの]
【意味】
・~だけれど、… ~は本当だが、しかし…
【注意】
・予想したとおりの結果になっていない。まだ、問題があるということを表します。
・「~とはいうものの」は、一般的に言われていることと実際が違うときに使われることが多いです。
4.~といっても
【接続】
[普通形{ナA(だ)/N(だ)}+といっても]
【意味】
・~は本当だが、・・・(実際にはそんなにすごくはない)
【注意】
・「~と聞いて」イメージすることと、実際は違うと言いたいときの表現です。
・上記「~ものの/~とはいうものの」との違いを確認しておきましょう。
・「~ものの」は、事実と結果の違いを「少し硬い表現」として使います。
・「~といっても」は「少し軽い表現」で、会話でよく使う表現です。
◇第11課②より
1.~とは~ことだ/~とは~ということだ
【接続】
[N+とは+普通形(ナAな/Nの)+ことだ]
[N+とは+普通形+ということだ]
【意味】
・~(というの)は~という意味だ (意味を説明する言い方)
【注意】
・「~とは」は、書き言葉です。
・「~ことだ」と「~ということだ」の違いは、「~ということだ」の方が、言葉としての意味の説明や解釈を述べる感じが強いです。
2.~にしても/~にしろ/~にせよ
【接続】
[普通形{ナAである/N(である)}+にしても]
【意味】
・~ということが事実でも、(話者の気持ちは変わらない)
【注意】
・後ろには、不満非難、意見、評価など、話者の感情が込こめられた表現が続きます。
・「~にしろ」「~にせよ」は「~にしても」よりかたい言い方です。
3.~つつある
【接続】
[Vーマス形+つつある]
【意味】
・今ちょうど~ている (変化が進行している)
【注意】
・変化の動詞(例:増える/減る など)に続きます。 ・かたい言い方です。
4.~結果
【接続】
[Vータ形/Nの+結果]
【意味】
・~によって、~になった
【注意】
・「どうなったか」を言うときに使います。
◇第11課③より
1.~づらい
【接続】
[Vーマス形+づらい]
【意味】
・~するのが 難しい
【注意】
・「~づらい」 は、話す人の気持ちの中で 難し さや 苦痛を感じる 場合によく使う 。【人の気持ちがある】
・「~にくい」は、人の気持ち とは関係がなく、するのが 難しい 場合によく使う。【人の気持ちは関係ない】
(例)夏でも溶けにくいチョコレート。
2.~んだから/~のだから
【接続】
[普通形(ナAな/Nな)+んだから]
【意味】
・話す人も 聞く人も知っていることを理由にして、 確認する ときの言い方。 話者の感情が入る。
【注意】
・特になし。
◇第11課④より
1.~からすると/~からすれば/~から見ると/~から見れば
【接続】
[N+からすると]
【意味】
・その立場に立つて、その点に注目して考えると、~
【注意】
・話者の判断や評価を言うときに使います。
・類似の文型で第8課④「~にしたら/~にすれば/~にしてみたら/~にしてみれば」との違いを説明できること。(学生からの質問が多い)
・「~すると」より「~すれば」の方が【立場】が強いです。
・「~見ると」より「~見れば」の方が【立場】が強いです。
・「~すると」より「~見ると」は、視覚的なイメージが強いです。
2.~というより(も)
【接続】
[普通形{ナA(だ)/N(だ)}+というより(も)]
【意味】
・~より~と言った方がぴったりだ
【注意】
・話者の考えを言う ときの表現です。
・「~というより」より「~というよりも」の方が、少し強いイメージです。
3.~のではないでしょうか/~んじゃないでしょうか
【意味】
・~と思う
【注意】
・自分の 考え を 遠回しに 言うときに使う 表現です。
・経験したほがいいのではないでしょうか。 ※丁寧、かたい表現、フォーマル
・経験したほがいいんじゃないでしょうか。 ※話しことば、少しやわらかい表現
・経験したほがいいんじゃない。 ※ともだち言葉
【参考図書】※私も使っています!
●「中級」「上級」の日本語を 日本語で学ぶ辞典
●日本語文型辞典 改訂版
【登録日本語教員試験対策本】
[音声DL] 日本語教員試験 攻略問題集
日本語教育教科書 登録日本語教員養成課程コアカリキュラム 完全攻略ガイド/テキスト
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日本語教員試験 応用試験 問題集
日本語教員試験 基本用語集
