【新人講師向け】 できる日本語(初中級)第7課‐1 サポート情報

日本語教師(初心者)の授業サポート

第7課 西川さんの家へ  1 初めての訪問

【学習目標】 ※できる日本語初中級 テキストP93参照

初めて会った人と、丁寧な日本語を使って話すことができる

 第7課は日本人のお宅に訪問する場面ですから、初めて会う人へのあいさつなど勉強します。特に、「特別な尊敬語」が導入される課になります。すでに、1課で「いらっしゃいます」「いらっしゃる」の尊敬語や、「参ります」「参る」、「申します」「申す」の謙譲語などは、既に導入済の内容ですが、特別な敬語としては説明していません。この課では、「尊敬動詞」なども勉強します。学習者によっては、日本語の尊敬語、謙譲語がなかなか理解するのが難しいですが、丁寧に、数日書けて復習しながら進めて行きます。私自身も恥ずかしながら「敬語」は苦手なので勉強になりました。尚、毎回、書かせていただいておりますが、まだまだ未熟な私が作成しているため、内容が間違っている場合もあります。また、狭い範囲(限られた条件)の内容かもしれませんので、そのことをご理解の上、お読みいただければ幸いです。

第7課‐1の[学習項目]文型とそれに関する情報

① 特別な尊敬語

★テキストP232の『特別な敬語』より、第7課で扱う動詞を説明

[どんな時に使いますか]

・初めて会う人、目上の人(会社の上司、先生(目上の人)のことを(とても丁寧に)話すときに使います

[意味]

・とても丁寧な言葉を使って、相手のことを話すこと

[注意点]

・1課で【行く】【来る】の尊敬語、謙譲語は導入済みですが、尊敬語、謙譲語とは説明していません。

・1課で【言う】の謙譲語である「申します/申す」は導入済ですが、謙譲語としては説明していません。

・今回、『特別な敬語』として、7課で導入する動詞を使って『尊敬語』、『謙譲語』の言葉は説明します

・「相手のこと」を言うのが「尊敬語」、「自分のこと」をいうのが「謙譲語」と簡単に説明します

※召し上がる/おっしゃる/なさる/ご覧になる は[普通形]として説明

② おVになります

【動詞:マス形】ますになります

[どんな時に使いますか]

・初めて会う人、目上の人(会社の上司、先生)のことを(とても丁寧に)話すときに使います

[意味]

・とても丁寧な言葉を使って、相手のことを話すこと

[注意点]

いくつかこの文型で使えない動詞がある

・「見る」⇒「お見になる」(×) 「ご覧になる

・「行きます」⇒「お行になる」(×)「いらっしゃる

・「寝ます」⇒「お寝になる」(×)「お休みになる」⇒(尊敬動詞の変換の勉強後は)「寝られる

・「来ます」⇒「お来になる」(×)「いらっしゃる」

・「飲みます」⇒「お飲みになる」(OK)「召し上がります」

③ 尊敬動詞

【変換パターン】

(Ⅱグループ) 

ます ⇒ られます

(例) 食べます ⇒ 食べられます

(Ⅲグループ)

来ます ⇒ 来られます

します ⇒ されます

(Ⅰグループ)

動詞(i)(い段)ます ⇒ 動詞(a)(あ段ます

(例) 買います ⇒ 買われます

    持ちます ⇒ 持たれます

[どんな時に使いますか]

・初めて会う人、目上の人(会社の上司、先生)のことを(とても丁寧に)話すときに使います

[意味]

・とても丁寧な言葉を使って、相手のことを話すこと

[注意点]

・テキストの順番では、【尊敬動詞】がここで導入されるので、「寝ます」の尊敬語は「寝られます」が使えます。

・【尊敬動詞】と【受身】は同じになりますが、【受身】は10課ですので注意してください

④ おVします / ごNします  (謙譲語)

+【動詞:マス形】ますします

+【名詞】します

  ※ここの【名詞】は、動詞Ⅲグループ「○○します」の○○で

   案内します(案内)、連絡します(連絡)、紹介します(紹介

   説明します(説明)、用意します(用意)など

[どんな時に使いますか]

・初めて会う人、目上の人(会社の上司、先生)に「自分のこと(私がします)」を話すときに使います

[意味]

・初めて会う人、目上の人(会社の上司、先生)に「自分のこと(私がします)」を言う

[注意点]

・尊敬語と謙譲語の違いを例文をたくさん使ってわかりやすく説明すること

↓↓↓ ①~④までの第7課‐1の学習項目をまとめた内容です

上記内容をできる日本語の学習項目一覧表の順でまとめています。

まとめ

 今回の7課では、初めて会う人、目上の人、会社の上司などと話すときに、より丁寧な日本語として敬語を勉強します。相手のことを言う「尊敬語」と「自分のこと(私がします)」を言う「謙譲語」がありますが、時間をかけてゆっくり丁寧に導入していきましょう。また、「おVになります」「おVします」「ごNします」など、文型は簡単ですが、使える動詞、名詞があるので、「どんな場面で使うか?」を考えさせながら学習を進めることが必要です。色々と誤用も出てきますが、頑張りましょう!

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