第8課 ありがとう 2 お世話になりました
【学習目標】 ※できる日本語初中級 テキストP111参照
自分がお世話になったことを他の人に話すことができる。
お世話になった人にお礼を言うことができる。
ここでは、敬語として、「もらう」の謙譲語を、「くれる」の尊敬語を学びます。地位や年齢の上下、親しいか、親しくないかなど、人現関係を想定しながらわかりやすく導入しましょう。私は、テキストP232の「特別な敬語」を表示しながら、これまでの敬語の復習を含め導入しています。また、できるだけ人間関係、もののやり取りの流れを矢印で表示したり、パワーポイントで図にしながら丁寧に説明しています。
尚、毎回、書かせていただいておりますが、まだまだ未熟な私が作成しているため、内容が間違っている場合もあります。また、狭い範囲(限られた条件)の内容かもしれませんので、そのことをご理解の上、お読みいただければ幸いです。
第8課‐2の[学習項目]文型とそれに関する情報
① いただきます【特別な敬語・謙譲語】/いただく
いただきます
【N1(人)】に【N2(物)】をいただきます
[どんな時に使いますか]
・目上の人に対して、自分にとても「ありがたい気持ち」を謙譲語を使って伝えるとき。
[意味]
・目上の人に対して、自分のことを言う表現の「もらう」の謙譲語です。
[注意点]
・「もらう」以外として「食べる」「飲む」の謙譲語でもある。
② くださいます【特別な敬語・尊敬語】/くださる
くださいます
【N1(人)】に【N2(物)】をくださいます
(私) ※身内の家族など
[どんな時に使いますか]
・目上の人の動作である「くれる」を尊敬語として話すときに使います。
[意味]
・目上の人の動作である「くれる」の尊敬語です。
[注意点]
・「くれる」の尊敬語のため、主語は「第三者」で、「くれる相手」は「私に」を中心に導入します。
③ Vていただきます(謙譲語)
【Vテ形】いただきます
【N(人)】に【Vテ形】いただきます
[どんな時に使いますか]
・目上の人の動作のやりもらい(授受)「~てもらう」を謙譲語で表現するとき。
[意味]
・目上の人の動作のやりもらい(授受)「~てもらう」の謙譲語で、何かの行為を受けること。
[注意点]
・目上の人へお願いするときは、「~ていただけますか。」となる。
④ Vてくださいます(尊敬語)
【Vテ形】くださいます
【N(人)】に【Vテ形】くださいます
[どんな時に使いますか]
・目上の人の動作のやりもらい(授受)「~てくれる」を尊敬語で表現するとき。
[意味]
・目上の人の動作のやるもらい(授受)「~てくれる」の尊敬語です。
[注意点]
・目上の人へ何かして欲しいときは、「~てください。」となる。
↓↓↓ ①~④までの第8課‐2の学習項目をまとめた内容です
上記内容をできる日本語の学習項目一覧表の順でまとめています。
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まとめ
今回は、7課でたくさんの尊敬語と謙譲語を学びましたが、今回でテキストP232の『特別な敬語』を勉強したことになります。授受表現の敬語になるため、授受表現である「あげる」「もらう」「くれる」もしっかり復習することが大切です。尊敬語、謙譲語の意味もなかなか簡単に説明することは難しいですが、場面を分かりやすく設定し、誰が、誰に、どんな時、どんな状況で使うのかをしっかり説明して定着することが必要です。私自身も混乱することがあるので、授業の前にしっかり準備するようにしています。でも、なかなかうまくできないことが多いです。