■はじめに ※第1課と同じ内容です※
できる日本語の中級は、これまでの初級、初中級とのテキストの構成がまったく違います。テキストの使い方などは、『できる日本語ひろば』のホームページに参考になる情報がたくさん掲載されています。テキストの使い方、教え方に関しては、下記ホームページをご覧ください。
★できる日本語ひろば
これまで文型を中心に、新人日本語教師向けに事前に知っておきたい注意点などをこれまで掲載してきました。中級に関しても同様に注意点を課ごとにまとめて掲載させていただきます。実際に「できる日本語(中級)」を使って授業の準備をする際に、少しでも効率的に役立てればと思って掲載させていただきます。他の文型に関する参考図書なども合わせて活用いただければ幸いです。
■第6課①~⑤の文型の注意ポイント など
◇第6課①より
1.~に囲まれている/~に囲まれた
【接続】
[N+に囲まれている]
[N+に囲まれた+N]
【意味】
・周りにたくさん~がある
2.(~が)~を占める/~が占める
【接続】
[N+を占める]
【意味】
・全体の中で大きい部分をとる
【注意】
・全体の中で一番大きい部分ではないこともある。普通に比べて多い場合にも使える。
(例)普通は 会社はその国の人が多いが、外国人が40%占める場合などには使える
3.~がち
【接続】
[Vーマス形/N+がち]
【意味】
・~することが多い その傾向がある
【注意】
・よくないことに使われることが多いです。
・Nに付いて、「その名詞が表す状態になりやすい・その性質がかなりある」という意味を表すその状態が普通の場合と異なる場合、マイナス評価を受けるような場合に用いられます。
・Vに付いて、「意図しなくてもついそうしてしまう」という意図を表します。
・マイナス評価されるような動詞について言います。
4.~に比べ(て)
【接続】
[N+にくらべ(て)]
【意味】
・~より~だ
【注意】
・「(A)に比べて(B)」の形で、(A)と比較して(B)について述べるときに使います。
◇第6課②より
1.~に備えて
【接続】
[N+に備えて]
【意味】
・~とき困らないように、準備しておく
【注意】
・「備える」と「準備する」の違いは説明しています。
・「備える」は、予想される事態への対応で、「準備する」は、特定のイベントに対するものです。
2.~に代わって/~に代わり
【接続】
[N+に代わり]
【意味】
・~ではなく、…
【注意】
・今まで使っていたものが、新しく別のものになるときに使います。
・「~に代わって」の改まった「書き言葉」的な言い方が「~に代わり」になります。
◇第6課③より
1.~のような/~のように
【接続】
[N+ような+N]
[N+のように]
【意味】
・~みたいな
【注意】
・イメージがわかるように例を出して説明すること。
2.~として
【接続】
[N+として]
【意味】
・立場、資格、役割で
【注意】
・Nに付いて資格・立場・部類・各員などを表します。
・第3課③3「~にとって」との違いを説明すること。
3.~に限る
【接続】
[Vー辞書形・ナイ形ない/イA/N+に限る]
【意味】
・~が一番いい
【注意】
・話す人が、自分が一番いいと思っているもの・ことを言うときに使います。
・「~一番だ」ということを主張するのに使います。「~なら/たら」の前に使うことが多いです。
・第2課③1で「~に限り」は導入済みであるため、違いを説明すること。
◇第6課④より
1.~を中心に(して)/~を中心として
【接続】
[N+を中心に(して)]
[N+を中心とした+N]
【意味】
・~を真ん中にして ~を一番重要なものとして
【注意】
・あるものを中心においた行為・現象・状態の範囲を示すときに使います。書き言葉的です。
2.~をはじめ(として)/~をはじめとする
【接続】
[N+をはじめ(として)]
[N+をはじめとする+N]
【意味】
・~を代表例として
【注意】
・一番わかりやすい例を1つ出して、他にもあると言いたい時の言い方です。少し硬い表現です。
3.~を通して/~を通じて
【接続】
[N+を通じて]
【意味】
・その期間ずっと同じ状態が続く
・(A)を通じて(B)・・・ある期間、空間(A)の範囲で、(B)である。
【注意】
・「~を通じて」には、「手段・媒介」の意味もありますが、今回は説明しません。今回は「~の範囲で」の意味です。
◇第6課⑤より
1.~といえば/~というと
【接続】
[N/普通形+といえば]
【意味】
・~を聞いて一番に思い浮かべるものは/考えるものは
【注意】
・話し言葉では「~っていうと」になることがある
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