【新人講師向け】 できる日本語(初中級)第4課‐1 サポート情報

日本語教師(初心者)の授業サポート

第4課 住んでいる町で  1 生活を楽しむ

【学習目標】 ※できる日本語初中級 テキストP57参照

住んでいる町の施設や情報を聞いたり教えたりすることができる。

 これまで第1課から第3課まで学習項目(文型)のみを中心にまとめてきました。第4課から少しまとめ方を変えてみたいと思います。状況を見ながら3課までの内容も変更していきたいと思っています。ただこれまで同様、授業検討時、教案作成時の注意点や情報として、参考になれば幸いです。まだまだ未熟な私が作成しているため、内容が間違っている場合もあります。また、狭い範囲(限られた条件)の内容かもしれませんので、そのことをご理解の上、お読みいただければ幸いです。

第4課‐1の[学習項目]文型とそれに関する情報

① ~んですが、~

【普通形】んですが、~

[どんな時に使いますか]

・話したいこと、お願いしたいことを丁寧に言って、お願いするとき

[意味]

・話したいこと、お願いしたいことを丁寧に言って、お願いする

[注意点]

・すでに、(初級)第12課で【普通形】んです(相手に強く言いたい) 学習済みです

(初中級)第3課 んですか(相手に強く聞きたい) 学習済みです

話し言葉です。書き言葉では使いません

② ~なら、~

【動詞:普通形】なら、~

【イ形容詞】なら、~

【ナ形容詞】なら、~

【名詞】なら、~

[どんな時に使いますか]

・相手の話を聞いてから、アドバイスやおススメを言うとき

[意味]

・(相手の話を聞いて)じゃあ…(アドバイス・おススメ)ですが・・・

[注意点]

(初中級)第1課の「なら」(限定・対照)との違いを説明できること

③ (Vたらいいですか)/Vたらいいです

【Vタ形】らいいです

※疑問詞 + ~ た形 + らいいですか。

[どんな時に使いますか]

・私が知りません・わかりません。いい方法を聞きくとき、そしていい方法を言うとき

[意味]

(Vたらいいですか)

私は、知りません・わかりません。ですから、いい方法を聞きます

(Vたらいいです)

・聞かれたことがいい方法なので、いい方法を言います

[注意]

疑問詞とセットで導入して答える流れで説明する(「Vたらいいです」だけの導入は難しい)

 (例)Q:何をしたらいいですか。A:この荷物を運んだらいいです。

疑問詞は、「いつ、どこで、どの、誰に、どうやって、何を」などで質問を考える

つまり、疑問詞とセットで聞かれたことに対して、答えるときに使う方が分かりやすい

「Vるといいです」をこの後学習するので、ここは疑問詞のセットを中心に導入する

『別冊:言ってみよう』も「疑問詞+たらいいですか」だけです

学習者によっては「~たらどうですか」(相手へあることを提案する場合)との違いに注意すること

④ Vるといいです

【V辞書形】といいです

[どんな時に使いますか]

・聞かれて、知っている(おすすめの)ことを教えるとき

[意味]

・知っている(おすすめの)ことを教えます

・そうするのがいいです

[注意点]

「Vるといいいです」は、質問されて、何か条件(~なので)が成立した場合に言います。

 (例)~が~なので、~Vるといいですよ。

『別冊:言ってみよう』も「~ので、~Vるといいですよ」だけです

・つまり、質問は「疑問詞+~たらいいですか」に対して、回答は「~が~なので、~Vるといいです(よ)。」

否定のアドバイスには使えない

⑤ Nまでに~

【名詞】までに~

[どんな時に使いますか]

・いつまでOKなのか言うとき、書くとき

[意味]

・(N)までOKです 

[注意点]

(初級)第12課「(~から)~まで」との違いを説明すること

↓↓↓ ①~⑤までの第4課‐1の学習項目をまとめた内容です

きる日本語(初中級)の学習項目の順でまとめています

まとめ

 今回から少しまとめ方のフォームを変えてみました。今後も色々と改善して参ります。フォームが確定したらこれまでの内容も更新したいと思います。

 さて、4課‐1まで学習項目(文型)をまとめていますが、まとめるたびに色々な気づきもあります。そのためこれまで作成した授業の資料も見直すこともできました。まだまだ改善が必要です。そして、レベルに合わせた意味の説明がやはり難しいですね。どう言えば伝わるのか説明する必要があるのかなど考えさせられています。そのためまだまだ不十分な内容ですが、少しでも新人の日本語教師の方にお役に立てれば幸いです。一緒に頑張りましょう!

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