第14課 イベント・行事 2 贈り物の習慣
はじめに
今回は、意向形を使った文型として「~かな/Vようなか」など、迷っていたり、ひとりごとを言うときに使う文型を勉強します。また、理由を強く言うときに使う「~からです。」がでてきます。14課などこのテキストの後半で取り上げる文型は、この後の中級で会話などでよく使う文型が多いので、しっかり定着できるように頑張りましょう。
■第14課‐2 [できること] ※テキスト195より
贈り物の習慣や相手の好みに配慮して、プレゼントの相談をすることができる。
導入する文型
➀ ~かな/Vようかな
[接続] 【普通形】+かな(あ) / 【動詞:意向形】+かな(あ)
[意味] 自分に言います(ひとりごと)。「○○かどうか?」「○○するかどうか?」などを言い方です。
(例文)明日、晴れるかな(あ)。 何をあげようかな(あ)。
[注意]丁寧体にはつきません。くだけた話し言葉です。(あ)をつけて伸ばして言うときもあります。
② Nなんかどうですか
[接続] 【名詞】+なんかどうですか
[意味] いろいろありますが、「例えば「N」はどうですか」などのに使う言い方です。
(例文)時計なんかどうですか。
[注意]「なんか」は「何か」のくだけた言い方です。話し言葉です。
③ イA/ナAがっています
[接続] 【イ形容詞】い+がっています
【ナ形容詞】+がっています
[意味] 他の人の気持ちを言うときに使う言い方です。
(例文)新しいスマホを欲しがっていいます。
お風呂に入ることを嫌がっています。
[注意] 自分の気持ちを言うときは使いません。
この課では扱いませんが、『【動詞】たい+がっています。』もあります。
(例)○○さんに会いたがっています。
④ ~からです
[接続] 【普通形】+からです
[意味] 理由を強く言いたいときに使う言い方です。
(例文)(Q:どうして田舎が好きですか?)A:田舎は自然が多いからです。
[注意] 学生には、アルバイトの面接など理由を言うときは、
「~から(理由)」で終わるのではなく、
「~からです。」と最後まで言い切るように伝えましょう。
友達言葉のときは、「~からだ(よ)」になります。
↓↓↓ ①~④までの14課‐2の学習項目をまとめた内容です
上記内容をできる日本語の学習項目一覧表の順でまとめています。
まとめ
14課も終わり、いよいよ残り15課だけとなりました。初中級を担当したことにはよくわかりませんでしたが、この後に進む中級では、後半の文型をしっかり習得しておくことが重要です。いつも実感することですが、課が進めば進むだけ、これまでの文型をしっかり把握し、今後よく使う文型などは授業の会話の中でも意識して使えているか確認できれば最高の授業ですね。まあ、私は、言うのは簡単ですが、なかなかできないのも事実で、授業準備でどれだけ盛り込めるか考える日々です。頑張りましょう!
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