【新人講師向け】 できる日本語(中級)第8課①~⑤

日本語教師(初心者向け)【授業サポート情報】

■はじめに ※第1課と同じ内容です※

 できる日本語の中級は、これまでの初級、初中級とのテキストの構成がまったく違います。テキストの使い方などは、『できる日本語ひろば』のホームページに参考になる情報がたくさん掲載されています。テキストの使い方、教え方に関しては、下記ホームページをご覧ください。

★できる日本語ひろば

できる日本語ひろば 運営:できる日本語教材開発・普及プロジェクト | できる日本語教材開発・普及プロジェクト
「できる日本語ひろば」は、『できる日本語』シリーズを使っていらっしゃる方、関心のある方のための「ひろば」です。実践に向けて役立つ情報、皆さまの実践報告、教師募集などを盛り込んでいきます。

 これまで文型を中心に、新人日本語教師向けに事前に知っておきたい注意点などをこれまで掲載してきました。中級に関しても同様に注意点を課ごとにまとめて掲載させていただきます。実際に「できる日本語(中級)」を使って授業の準備をする際に、少しでも効率的に役立てればと思って掲載させていただきます。他の文型に関する参考図書なども合わせて活用いただければ幸いです。

■第8課①~⑤の文型の注意ポイント など

◇第8課①より  

1.~のことなんですが

【意味】

・話す相手に対して自分の用事を話し始めるときの表現です。 

【注意】

・特になし

2.~(さ)せていただけませんか【許可】

【接続】

※テキストには書いていませんが参考まで※

Vー使役形+させる+ていただけませんか(てもらえますか)]

意味】

・~たいです。~てもいいですか。

【注意】

・自分がすることを相手に対して丁寧にお願いするときの表現です。

・「いただく」は、「もらう」の謙譲語であるため、「~させてもらう」よりも丁寧な表現になります。

3.~ものですから/~ものだから/~もので

【接続】

[普通形(ナAな/Nな)+ものですから]

【意味】

・~ので 

【注意】

・この場合、個人的な理由や言い訳に使う文型です。

意志を表す表現(例:行こう/食べようなど)や命令ななどの表現は使えません。

・「~ものですから」は「~ものだから」より丁寧な言い方で、「~もので、~」は、後ろに文が続くときに使います。

4.~の代わりに/~に代わって

【接続】

[N+の代わりに]

[N+に代わって]

【意味】

・いつもの~ではなくて、…

【注意】

・今回の意味は、「他のものや人の代理として」という意味です。

・別の意味として「あることについて、好ましいことの反面そうでないこともあります。

・あるいはその反対に、好ましくないこともある反面、好ましいこともあるという意味もあります。

◇第8課②より

1.~おかげで/~おかげだ

【接続】

[普通形(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+おかげで]

【意味】

・~ので(理由)

【注意】

・感謝の気持ちを伝える表現です。例えば、「○○さんが助けてくれたから、いい結果になりました。」と言いたいときに使います。

・いい結果を導く場合に用いますが、悪い結果の場合は「~せいで/~せいだ」になるので注意してください。

◇第8課③より 

1.~くせに

【接続】

[普通形(ナAな/Nの)+くせに]

【意味】

・~のに

【注意】

・人の悪い点を嫌だという気持ちや、不満な気持ちで言うときの表現です。

・「AくせにB」の形で、Aの内容から当然予想されることとは違うBになるという事態が続くことを表すときに使います。

・Bにはマイナス評価の表現が来ることが多いです。

・「~のに」との使い分けに注意し、違いをしっかり説明することが必要です。

2.~せいで/~せいか/~せいだ

【接続】

[普通形(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+せいで]

【意味】

・~が原因で/~ために

【注意】

・「それが原因で、悪い結果になった」と言いたいときに使います。

・「~せいで」は、「ので」や「…ために」と同様、理由や原因を表す表現ですが、特に望ましくないことの生じた理由・原因や責任の所在などを表現するときに使います。そして、後半には、その原因から生じた望ましくない事態を表す表現が続きます。

・同じような言い方で「~せいか」がありますが、原因・理由を表す言い方になります。そして、「それが原因・理由であるかもしれないが」という意味になります。二つの文型の違いを分かりやすく説明する必要があります。

3.~にきまっている

【接続】

[普通形{ナA(である)/N(である)}+にきまっている]

【意味】

・絶対に~だと思う/~だと強く思う

【注意】

・自分の意見は間違いないと言いたいときに使います。話し言葉です。

・「必ずそうに違いない」という話し手の確信のある推測を表す言い方です。

4.~(さ)せる

【接続】

[Vー使役形] ※Vは気持ちを表す動詞になります

(例)怒る、笑う、驚く、びっくりする、喜ぶ、悲しむ、困る、楽しむ など

【意味】

・~が原因で、人の気持ちが変化する、という意味

【注意】

・Vは気持ちを表す動詞になります。

・「~させる」は多くの使い方があるので注意してください。

◇第8課④より  

1.~ことはない

【接続】

[Vー辞書形+ことはない]

【意味】

・~する必要なない/~しなくていい

【注意】

・ある行為について、「その必要がない、しなくてもよい」という意味を表します。

・人を励ましたり忠告したりするときに、よく使う表現です。

2.~のことになると/~のこととなると

【接続】

[N+のことになると]

【意味】

・~の話題になると、…

【注意】

・○○の話題について話すと、急にある人の態度が変わることを表す表現です。

3.~にしたら/~にすれば/~にしてみたら/~にしてみれば

【接続】

[N+にしたら]

【意味】

・~の立場で言うと

【注意】

・他の人の立場になって、その人の気持ちを想像して話すときに使う表現です。

・話し手自身の立場について使うことはできません。

・「~にしてみたら/~にしてみれば」は、「~にしたら/~にすれば」より、「その人にとっては」という意味を強く表します。

その人が他の人と比べて違う見方を持っているということを言いたいときに使います。

◇第8課⑤より  

1.~たびに

【接続】

[Vー辞書形/Nの+たびに]

【意味】

・~といつも… 

【注意】

・あることが起こると、そのときいつも同じことが起こるときに使います。

・「Vーるたび」で使われることもあります。

・第7課④「~につけ」、7課③「~うちに」との違いを理解し説明できるようにしてください。

2.~ば/~なら(ば)/~たら、~たのに

【接続】

[V/イA/ナA/Nー条件形・タ形ら+~たのに]

【意味】

・~すれば違う結果になっていたのに… (一般条件)(仮定条件)

【注意】

・「~しなかった」ことを残念に思ったり後悔する言い方です。

・「~ば+未実現のことがら」…【仮定条件】

「~ば」【一般条件】

・「~なら(ば)」…【仮定条件】(もし・・・てあれば)

・「~たら+未実現のことがら」…【仮定条件】

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