第8課 ありがとう 1 うれしい出来事
【学習目標】 ※できる日本語初中級 テキストP105参照
親切にされた経験を話したり親しい人に手助けを申し出たりすることができる。
ここでは初級で勉強した「あげる」「もらう」「くれる」の授受表現を使って、「親切な気持ち」を「あげます」、また、「親切な気持ち」を「もらいます」、そして、「親切な気持ち」を「くれます」という表現方法を勉強します。直接物をもらう授受表現を、目には見えないものの授受表現として、表現の方法を増やします。初中級の第2課の2で、「あのカバンを取ってもらえませんか。」を勉強しましたが、その時は、「あのカバンを取ってください。」よりもさらに丁寧な言い方として勉強しています。また、この課では相手への感謝の気持ちを表す表現として「ありがとう」を使いますが、学習者の中にはこの言葉が日本語として好きな学生も私のクラスでは多かったです。
尚、毎回、書かせていただいておりますが、まだまだ未熟な私が作成しているため、内容が間違っている場合もあります。また、狭い範囲(限られた条件)の内容かもしれませんので、そのことをご理解の上、お読みいただければ幸いです。
第8課‐1の[学習項目]文型とそれに関する情報
①Vてあげます
【名詞(人)】に~を【動詞:テ形】あげます
・(~さんは)~に【動詞:テ形】あげます。
・(私は)の場合は、[私は](~の)~を【動詞:テ形】あげます。になります。
[どんな時に使いますか]
・相手の人に、親切な気持ちで何かをするときに使います。
[意味]
・「親切な気持ち」を相手の人にあげる
[注意点]
・【名詞(人)】は、自分のこと(私)は使えません。
・目上の人、よく知らない人には使いません。
・「私に」の場合は、「くれます」になります。
②Vてもらいます
【名詞(人)】に~を【動詞:テ形】もらいます
・(~さんは) ~に 【Vテ形】もらいます
・(私は) ~に 【Vテ形】もらいます
[どんな時に使いますか]
・人に何かを頼んで、その行為(親切な気持ちをもらい)それに感謝するときに使います
[意味]
・人に何かを頼んで、その行為(親切な気持ちをもらい)それに感謝する
[注意点]
・この文型の疑問文「~てもらえませんか」は、第2課②で勉強した内容になり、相手への丁寧な申し出になります。
③Vてくれます
【名詞(人)】が~を【動詞:テ形】くれます
・(~さんが)(私を)【Vテ形】くれます
・(~さんが)(私に)~を【Vテ形】くれます
[どんな時に使いますか]
・人の行為(親切な気持ち)を受けて、感謝しているときに使います。
[意味]
・人の行為(親切な気持ち)を受けて、感謝している。
[注意点]
・「~てくれる」、「~てもらう」の表現の違い(使い分け)を理解させるためにもわかりやすい例文で説明すること。
(例)○○さんは、私に、○○を貸してくれました。 (お願いしていないのに。。。)
私は、○○さんに、○○を貸してもらいました。(お願いしたら。。。
※どちらも親切な気持ちです!
↓↓↓ ①~③までの第8課‐1の学習項目をまとめた内容です
上記内容をできる日本語の学習項目一覧表の順でまとめています。
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まとめ
これまで勉強した授受表現である「あげます」「もらいます」「くれます」を使って、目には見えませんが、「親切な気持ち」のやり取りの表現を使って、相手への感謝の気持ちを含んだ言い方や、親しい人に手助けを申し出る言い方などを勉強します。授業の初めに、授受表現をしっかり確認し、できるだけわかりやすい例文を使って説明することが大切になります。頑張りましょう!